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ポンペイの輝き 展

渋谷・bunkamuraで開催中の、「ポンペイの輝き」展に行きました。


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ずいぶん前に、ポンペイの壁画をメインにした展示を見たことがあったけど、今回は、壁画だけでなく、宝石や彫像、生活用品などを中心とした展示。被害者が最後の瞬間に持っていた品々だけに、ちょっと気分が落ち込みました。私だったら、何を持って逃げるだろう・・・。

西暦79年8月24日午後1時。
いきなりそれは天から降ってきた。いや、地の底から噴出してきたのだ。
ヴェスヴィオ山・・・。2000年前の悲劇。19時間にわたった噴火の惨劇。
それにしても、当時のローマ人の豊かな生活ぶり。この時代にこんな高度な技術で装飾品を作ることができたなんて・・・。しかも状態良く残っているものも多く、今でも充分通用しそうなデザインのアクセサリーの数々・・・。

壁画の中でも、とても質の高い作画のものがあり、食い入るように見てしまいました。同じ壁画でも、居酒屋の壁に、酔った客と店員とのやりとりや、喧嘩の様子を描いたものは、セリフまで書かれていて、そこまで来るのに見てきた重々しい雰囲気から一転、ちょっと微笑ましい展示でほっとしました。

医療道具は、現在の道具と変わらない形のものだったり、衝撃的だったのは、海に逃げようとして船倉庫に逃げ込んだ人たちの型取り。白骨化しているものばかりだったけど、筋肉のついていない無表情なはずの骸骨の顔に、悲痛な表情が現れていて、何度もため息をついてしまいました。

普通のアートの展示と違い、出土美術品とはいえ、大災害の遺物ばかりだったので、見終わる頃にはちょっと沈んだ気分。ひとつの文明、ひとつの町の最後の瞬間に立ち会ったような印象でした。
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by uncial | 2006-06-01 00:56 | アートなこと