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普段着のカリグラファーSao


by uncial
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文字の力

私の場合、文字というとカリグラフィーのことだけど、自分が書いた文字を見た人が、何かしら思ったり感動したりして、それが自分の耳に入って伝わると、ものすごーーーく嬉しい。カリグラフィーを書き続けていてよかったな、と思う。
先日終わった大量キツキツのDM筆耕の仕事において、クライアント側の作業でチェックしている時、そのDMをデザインしたデザイナーさんが、自分と同じ苗字が出るたびに、「いいなぁ~、いいなぁ~」と一喜一憂していたんだそうだ。クライアントの担当者がそれを見て、彼らにも内緒でプレゼントしたい、という依頼があり、別件で書いてさしあげた。デザイナーさんたち、喜んでくれるかなぁ。

今回、こちらの大手クライアントさんにお気に召していただけて、今までにもいろいろな方たちに、私の文字を気に入っていただき、今になってやっと自分の字に自信を持てるようになったかな。
そして、今、カルチャースクールの生徒さんたち、そしてこの仕事で大変お世話になった友人Nちゃんに、私が培ってきたカリグラフィーを教え伝えている。私ももちろん大先生、師匠の先生方に教わってきた身。で、長年書き続けることで自分の中での解釈と共に、自分の文字の形になってきたはず。その「私のカリグラフィー」をまた他の人たちに伝えていける喜び、その人たちがとても上手に書いてくれる嬉しさ。そんなことを、今回の仕事をきっかけに思うようになった。
いやいやほんと、皆さん上手なの!

数年前から、いくつかのカルチャースクールで教えるようになったけど、最初はアシスタントとして教え始め、その後自分がメインの教室も持つようになったけど、生徒さんにとってアシスタントでも先生は先生。最初、「先生」と呼ばれるのがすごく恥ずかしくてしっくりこなくて、馴染めなかったな。お願いだから先生と呼ばないで、って感じ。ただ「先生」とだけ呼ばれるならまだいいんだけど、それに苗字をくっつけて●●先生」と呼ばれた時は、やめてぇ~って(笑) 今はもう慣れたけどね(;^_^

生徒の皆さん、そしてNちゃん、私が伝えたカリグラフィーで、また別の人に感動を与えてね。カリグラフィーにはすごいパワーがあるんだから!
by uncial | 2006-04-12 23:00 | アートなこと