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普段着のカリグラファーSao


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国立ロシア美術館展/ロシア絵画の真髄

初公開という、サンクトペテルブルクの美術館所蔵、ロシア絵画の真髄を観に上野へ行ってきました。

いやいや素晴らしかった!
個性的や独創的という画風の絵画はないのだけど、どれもこれも写実や素材の表現がすんばらしい!

特に感動したものを挙げると、
イヴァン・アイヴァゾフスキー「月夜」
国立ロシア美術館展/ロシア絵画の真髄_d0037951_0433817.jpg

この光の感じ!眩しさまで伝わってくる月の光。波に反射している光もきらめきを感じます。
思わず目を細めます。

ヘンリク・シェミラツキ「マルタとマリアの家のキリスト」

国立ロシア美術館展/ロシア絵画の真髄_d0037951_1132785.jpg

こもれびの中のまるで記念写真?(笑)
本当にそこに存在していたのを見ながら書いたかのようです。

イヴァン・アイヴァゾフスキー「天地創造」

国立ロシア美術館展/ロシア絵画の真髄_d0037951_0565197.jpg

神が、地、水、火、風を作った瞬間を表している。なんとこれ、9時間で描き上げたんだそうです。迫力あります。

イヴァン・アイヴァゾフスキー「アイヤの岬」

国立ロシア美術館展/ロシア絵画の真髄_d0037951_1141258.jpg

すごく大きな絵です。2m×3mくらいの大きさ。圧巻、圧倒、大迫力!
水の表現がすばらしい!こっちにまで水しぶきがかかってきそうなリアル感。

ピョートル・スホデリスキー「村の昼間」

国立ロシア美術館展/ロシア絵画の真髄_d0037951_1202326.jpg


ロシアの夏。これも写実的の描写がすごい!屋根の上の枯草は今にも風に揺れて落ちそう。
当時の農民の厳しい生活を描いています。
匂いがしそうな絵画です。


イヴァン・シーシキン「冬」


国立ロシア美術館展/ロシア絵画の真髄_d0037951_12544926.jpg


今回最も長く見入った作品。
一見、モノクロな世界なんだけど、奥から差し込むがほんのり温かみを感じさせます。
この雪の質感がまたすごい。これ、写真?と見紛うほどの写実。雪や空気の冷たさまで表現しています。
残念なことに、この絵のポストカードが品切れ。
う~~~欲しかった!
ミュージアムショップには、マトリョーシカやチェブラーシュカのグッズもあって、思わず買おうかとも思いましたが、今回は出展作のポストカードが安くて(80円)、何枚も買ってしまったのと、この後文具&ブックショーに行く予定があったので、極力荷物を少なくしようと、買物はミニパンフとポストカードだけにしておきました。

勉強不足な私には初めて聞く画家の名前ばかりでしたが、どの絵もすばらしく、ずっと見ていたいと思う絵がたくさんありました。全体的に大きなサイズの絵が多かったようです。
大変貴重な良いものを見ることができました。
by uncial | 2007-07-06 23:33 | アートなこと